イベントレポート:1周年イベント 前編 『3期生の創りたいコミュニティ』
こんにちは、BUFF事務局の吉野です。
BUFFはお陰様で、2019年9月で第1期 認定プログラムの開講から1年を迎え、9月21日(土)に一周年記念イベントを開きました。
今回のイベントは、1部・2部に分けた、BUFF至上初めての5時間という長丁場のイベント。
・1期認定プログラムの開講から1年
・3期認定プログラム受講生の最終プレゼン
・4期生募集開始
これらの時期が重なったために合同での企画としました。
公開講座やBUFF barで普段からお世話になっているBIRTH LABさんで、今までにBUFFとかかわりのあった方、新たに関心を寄せていらした方、といろんな顔ぶれが一堂に会し、あっという間に過ぎていった5時間となりました。
本レポートでは、第一部の様子をお伝えします。
■ BUFF紹介/4期認定プログラム募集開始のお知らせ
第一部の冒頭はBUFFの紹介から。
なぜコミュニティが、コミュマネが、今の時代に求められているか。そして、BUFFが提供しているプログラムの概要や今後の構想などをお話ししました。
あわせて募集を開始した4期プログラムのスケジュールも公開。応募を検討している方、詳しくは 認定プログラム詳細 をご参照ください。
■ 3期生 最終発表 “自分の創りたいコミュニティ”
続いては、第一部の目玉、3期生の最終プレゼン!
BUFF認定プログラムの最終課題は『自分の創りたいコミュニティとは』をお題とした5分プレゼン。3期生8人、思い思いに発表を繰り広げてくれました。
1. 井上雅之さんーAUNWORKS
トップバッターは毎講座、名古屋から通ってくれていた井上さん。
プレゼンは犬山の紹介から始まり、そこで井上さんが関わりのある多様なバックグランドの仲間とコミュニティマネージャーの集団を作り、コミュニティが生まれるコミュニティをつくっていきたいとビジョンを語ってくれました。デザイナーである井上さんはさすがのアウトプット力で、実際に出力した紙のマガジンやハンコなどの持ち込みに、会場からどよめきがあがりました。
2. 岩崎淳一さんーSHARE RESIDENCE PROJECT
二番手は不動産デベロッパー勤めの岩崎さん。
出会いが自分の人生を変えてくれたとの実感を持つ中で、社会人になると人間関係が固定化しがちという課題意識も。そんな中で、新規事業で立ち上げたCo-living企画に、コミュニティの観点でどんな仕掛けをもたらしたいかアイディアを話してくれました。不動産の仕組み自体を変えたいという裏テーマもあり、建物の完成はまだ先という中で、既に初回イベントも開催し、ハードの完成に先駆けたソフト面構築の動きを始めているようです。住む人から考えた不動産の在り方をつくっていきたいと意気込みを語ってくれました。
3. 小泉志信さんーTeachers Flag
3番手は現在教職大学院在学中の小泉さん。
学校の先生と先生以外の人の交流の架け橋をつくりたいとの想いを発表してくれました。プレゼンの冒頭で、全体に質問を投げ、一人ひとりに手で回答を示してもらうなど、会場を巻き込むプレゼンの進め方はさすがの先生の卵。先生と外部の多様な交流が生まれることで、先生や学校のあり方がやわらかく変化していってほしいと共感を呼びました。
4. 内藤賢治さんーあたらしい高校
4番手は、今話題のゼロ高の学院長をされている内藤さん。
現在のゼロ高のあり方を、認定プログラムの中で扱ったコミュニティを捉える様々な視点からこまやかに見直し、どのように改善していこうと思っているかをBEFORE→AFTERで分かり易く示して語ってくれました。世間でも注目を集めているゼロ高で、高校を「コミュニティ」と捉えてデザインし直す動きは、日本の高校のあり方にも影響していくのでは、と期待が高まるプレゼンでした。
5. 本多佑里恵さんーDIG
5番手は、現在副業のところを、この秋から完全移行し本業としてコミュニティ運営に入る予定の本多さん。150人規模のコミュニティに対して、メンバー同士顔も知らず、いったいどこから手をつけていいかわからない、という状態から、BUFFの講座を通して「視点」を得て、整理することができたと話してくれました。150人という規模を分化させることでエンゲージメントを高める構想や、読書会を通した交流アイディアなど、運営に本腰を入れてからの発展が楽しみになりました。
6. 山岡滉治さんーもくもくEngineers Community
6番手は、Webエンジニアの山岡さん。
ITエンジニアの間では、「もくもく会」といって、指定の時間と場所に集まってもくもくと各自の作業や勉強を行う会があるそう。その「もくもく会」を基軸としたコミュニティの構想を、ペルソナやストーリーで体験を構築する発想などを取り入れながら、概要を語ってくれました。理系分野でのコミュニティマネージャー、期待が膨らみます。
7. 大野浩司郎さんー三角島
7番手は、人材業界で日々激務をこなす大野さん。
学生時代から島をよく訪れ、日常から離れ、自然に触れられる島の環境の恩恵を実感している中で、現在かかわりのある、瀬戸内海の三角島(みかどじま)について発表してくれました。人口20人余りしかいない島には、外から様々な人が訪れており、2016年から数えてその数は500人にも及ぶそう。多くの人が、現在は観光という形で足を運んでいる中、コーチングのスキルなどを取り入れて、さらなる体験ができる場に育んでいけないかとのこと。地方と都会を横断したコミュニティの模索は、いろんな土地で共通した課題となりそうです。
8. 高田奈々さんーETP Tokyo
ラストは堪能な英語でプレゼンを始め、関心を引き寄せた高田さん。
都内の中学校で英語教員をしており、BUFFを通して、コミュニティマネージャーに必要な視点が学校に通じるものばかりであると実感したそう。発表では、教員をする傍らでパワフルにいろんな形で展開している活動を、コミュニティの観点で切りとって話してくれました。子どもと学校とに直接かかわる先生という立場で、積極的に外と繋がる様子は、教育現場を中から変えていく原動力になっていきそうです。
以上、3期生 8人のコミュニティの構想を簡単に紹介させていただきましたが、分野様々で、八人八様な様子は伝わったでしょうか?
このように、コミュマネの視点は領域問わずに活かすことができ、実際にコミュニティ運営で頭を抱えている人や、コミュニティを立ち上げたいと思っている人に対して、認定プログラムは視点とナレッジ、そして共に学ぶ仲間や繋がりを提供します。
BUFFを通して広がる繋がりについては、レポート後編、第二部のOB・OGやアンバサダーのセッションの様子を交えてお伝えてしていきますね。